top of page


牧師室より 〜説教テーマひとことコラム〜
5/10・11 復活節第4主日「偉大」
牧師 中島和喜
2025年5月9日
「滅び」というものは私たちの人生に常につきまとう不安材料です。建物、持ち物といった目に見えるものだけでなく、人との関係、生活、社会、様々なものが滅ぶことのないように、安定した状態を私たちは常に望みます。
しかし、残念ながらそれらのものは時代と共に揺れ動くものであり、常に安定した状態を保つことはできません。それゆえに、私たちは自分自身が揺らがされないように強く立たなければなりません。
ではそのために何をしなければならないか。それはただただ安心することです。矛盾しているように思えるかもしれませんが、そうとしか言いようがないのです。
結局のところ、揺れ動くそれらのものは、大切かもしれませんが、究極のところでは私たちを脅かすものではないのです。永遠の命によって保たれている私たちですから、そのことを信じて安心すること。それが揺れ動かされない自分自身となっていくことです。
口で言うのは簡単ですが、実際には簡単なことではありません。けれど、どんな時も「まぁ何とかなるだろう」と一呼吸おくと、案外に落ち着くこともあるのです。
bottom of page