私の父は牧師をしていますが、正直に言いますと父の説教はあまり覚えていません。多分この文章を見られることはないので書いても問題ないでしょう。

　ただ、キリスト者としての心構えは色々と教えられたように思います。その一つに「献金」のことがありました。大切なことは「最初にいくらにするか決めること」だと。

　「献金」というのは、いくらしようとも自由です。１円でも100円でも１万円でも、別にいくらであっても誰が何を言う事はありません。ただ、今月はキツイから少なく……とか今月は余裕があるから多く……ということではなく、まず初めに額を決めること。それが神への思いを第一にしていくことになるのだと。そう言われた高校生時代、バイトしてちょっとリッチでしたが私の献金額はずっと100円でした。流石に不味い気がして20代になってから500円になり、今はもう少し増えました。額は内緒ですが。

　神様をまず初めに思う事。それは自分の中で何を一番大切にしているかに繋がります。お金が一番だったら、お金のあるなしで私たちの心は激しく揺らぎます。けれど、神を第一にするとき、お金のあるなしは大きな問題ではなくなります。ちょっとは不安になりますが……でも神様がいるから大丈夫と思うことができます。それが大切なのです。何があっても、とりあえず神様がいるから大丈夫と信じること。それが私たちを強くしてくれるのです。