人はなぜ頑固になるのか。それは自分の正しさを貫きたいから。間違えたくないから。という価値観があるからかもしれません。「間違えても良い」「失敗を恐れるな」と言われても、嫌なものは嫌というのが私たちでありましょう。「間違えたくない」と生き続けるところで、私たちは間違いや過ちを避けて通り続け、自らの過ちを見落とすようになり、次第に悔い改めることもなくなり、自分は正しい者という過信を手にして頑固になっていくのでしょう。

　聖書は私たちを「罪人」と言います。罪というのは神さまを信頼しないということです。人はその罪から逃れることはできないのです。間違えても良いとか、失敗を恐れるなではありません。「あなたは間違える」「正しくない」と最初から言われるのです。でも「赦す」という言葉も同時に語られます。その時、私たちは真の意味で間違いや過ちを恐れる思いから解き放たれていくのです。

　間違いや過ちに怯え続けるのは中々に疲れるものです。しかし、最初から「あなたは正しくない」と言われると、案外に気が楽になるのが私たちです。

　そろそろ、重荷を置いてみてはいかがでしょうか。正しくはないかもしれませんが、頑固に生きるよりは、愛を抱えて生きていけば、割と楽に豊かに生きられるものです。ぜひ、そこに身を委ねてみましょう。