小学生の頃、永久歯に生え変わる時に抜けた歯を親に見せた際「上の歯は床下に、下の歯は屋根に投げると歯が健康に守られる」という言い伝えを教えてもらい、健気に実行しました。そんなことを、治療のために歯医者に行った帰りにふと思い出すのです。私たちは生きていく中で様々な「言い伝え」に出会います。意味のあるものもあれば、ないものもある。上述の言い伝えは、恐らく意味はなかったのでしょう。

　言い伝えは「おまじない」程度のこともありますが、知らずの内に様々な「言い伝え」に縛られていることもあります。「男らしさ」「女らしさ」というものも、ある種その「言い伝え」の一つでありましょう。最近ではそれらが吟味される世の中になってきました。良い悪いと評価するわけではありませんが、大切な視座であると思います。

　どこかで立ち止まって自然とそう生きてきたものを時に見つめることは大切です。知らずの内に私たちを縛っているものはたくさんあるのです。けれど、複雑なことにその中には大切なものもたくさんあります。じゃあ、何を基準に考えれば良いのか。それを教会では聖書を基にしているのです。悩むことがあれば、ぜひ教会にお越しください。