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ルターの神学
Lutheran Keywords
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聖書のみ
Sola Scriptura
ルターは旧約聖書と新約聖書のみを「神のみことば」として信仰の根拠とし、聖伝など聖書以外のものの権威を排除しました。
よって、ルター神学においては聖職者や信徒を率いる監督者に特別な権威を認めず、また、聖書に定めのない事柄を聖礼典として認めません。
しかし、ルター派では聖書に書かれている事柄を「文字通り」素朴に受け取って実践するのではなく、「ことば」に向き合う教会として、神が聖書を通して何を教えているのかを深く考え理解することに絶えず努めています。

信仰のみ
Sola Fide
ルターは新約聖書のパウロ書簡を検討し、「人間は信仰のみによって神から義(よい、正しい)と認められ、恵みと救いを受ける」と結論づけました。これは「信仰義認」とも呼ばれ、「人間は善行によって神から義とされる」という「行為義認」と対をなす神学です。
しかしルターは善い行いを軽視していたわけではなく、信仰によって恵みが与えられると聖霊の働きによって自ずと善い行いが生じると理解しました。

恵みのみ
Sola Gratia
「救い」は神から与えられる恵みだけによって成し遂げられるという理解です。つまり、罪を赦し、救いをもたらすことができるのは教会や聖職者の権威ではなく、神やその御子であり救い主であるキリストから与えられる恵みだけであるということです。

万人祭司
Priestertum aller Gläubigen
すべてのキリスト者は神に従う民として平等であり、お互いに仕え合い、福音を述べ伝える義務を負っているという考え方です。つまり、神とわたしたちの仲介者である祭司はイエス・キリストの他には存在せず、わたしたちは直接神とそのみことばに向き合うことができるのです。
ゆえに、すべてのキリスト者には、自ら聖書を読み、そこにどのような神の教えが示されているのかを深く考えて理解することが課せられているのです。